2011年5月29日日曜日

鼡径ヘルニアの治療方針

最近の鼠径ヘルニアに対する治療方針をご紹介します。

この3年ほどはLichtenstein法を中心に200例以上の患者さんに手術をしてきました。
その治療成績はとてもよく、今後もLichtenstein法を続けていきます。

今年の1月からは新しい手術方法を取り入れています。
それは腹腔鏡による鼠径ヘルニアの手術です。
TEP(Totally extraperitoneal (TEP) endoscopic hernia repair)という方法です。
現在は両側鼠径ヘルニアの患者さんに限定して行っています。
この手術のメリットは下腹部の真ん中の3センチのキズだけで
両側のヘルニアが手術できるということです。
しかも麻酔法は局所麻酔で、ご高齢の型でも安心して手術が受けられます。
既に10数例の患者さんに手術を行いましたが、みなさん経過は順調であり、
徐々に適応を広げていくことを考えています。

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