2009年8月16日日曜日

胃の粘膜下腫瘍について

胃の粘膜下腫瘍(submucosal tumor; SMT)は、胃の正常な粘膜の下にできる腫瘍です。
胃癌は粘膜が腫瘍化するのに対して、粘膜の下の組織(筋肉や血管、神経、脂肪など)が
腫瘍化する点で癌とは異なります。
しかし中には、放置すれば大きくなったり転移したりするものもあり、適切な診断と治療を要します。

最近、粘膜下腫瘍をどのように取り扱うべきかを示したガイドラインができました。
これによれば、2センチ以上のものや、大きくなっているもの、形がいびつなものなどは
詳しく調べた後に手術などの治療を検討することになります。
5センチ以下であれば、腹腔鏡手術という傷の小さな手術が検討されます。

胃の粘膜下腫瘍で、最も多いのが消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor; GIST)と
いうもので、1980年代以前は平滑筋腫あるいは平滑筋肉腫と呼ばれていました。
小さいうちは良性のものが多いのですが、大きくなるにつれ悪性度が増すことが特徴です。
胃にとどまっているものは、手術で切除すれば治ります。
転移した場合には薬物療法が行われますが、根治することは困難と言わざるを得ません。
しかし、上手に薬物治療を行えば腫瘍の増殖を抑えたまま生活することができます。

手術は、一般的に胃の一部を切り取るだけで済むため、術後の食事の心配はあまりありません。
しかしながら、腫瘍の場所や大きさによっては、たくさん胃を切り取る必要もあります。

手術も薬物治療も、経験の多い施設で受けることが重要です。しかし、
GISTは比較的まれな病気であるため、どこの病院でも治療経験が豊富というわけではありません。

当院は、2005年まで勤務されていた故・大谷吉秀先生がSMTやGISTの治療の第一人者で
あったこともあり、豊富な治療経験を有しています。
GIST診療ガイドラインの作成では、同じく当院で長くこの手術をされた故・久保田哲朗先生が
委員長を務め、大谷吉秀先生も委員の一人として参画されていました。
私も若輩ながら、作業のお手伝いをする機会をいただき、この分野の勉強を深めることができたのは
この二人の恩師と、当時、日本癌治療学会理事長をされていた北島政樹名誉教授のご指導の
賜物と思います。

当院では腹腔鏡手術のほかさまざまな縮小手術や機能温存手術に取り組んでいます。
少しでも患者さんの術後の状態がよくなるように、北川雄光教授の指導のもと、教室として
GISTの診断・治療・研究に取り組んでいます。

胃の粘膜下腫瘍やGISTのことで心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

29 件のコメント:

マル子 さんのコメント...

お忙しい所申し訳ございませんが宜しくお願い致します。
44歳の主人が、去年「胃粘膜下腫瘍」を胃カメラで発見され生検をして悪性ではないと言われ、今年も受診しました。
大きさは去年と同じ(1cm以下です。)でした。また生検をして結果待ちです。
このように毎年生検は必要なのでしょうか。
生検の際に出血もするようだし心配です。
経過観察だけでは駄目なのでしょうか。
宜しくお願い致します。

Wada-san さんのコメント...

胃粘膜下腫瘍という聞きなれない病名を聞いて、さぞご心配のこととお察し申し上げます。
胃粘膜下腫瘍の対処法には、ガイドラインがあります。
http://www.gist.jp/guideline/01.html
SMT(submucosal tumor)とは粘膜下腫瘍のことです。
1cm以下であれば、生検は最初の1回が問題なければ、大きさの変化をみるだけでいいと思います。
ただし、1cm以下といっても、形がいびつだったり、粘膜面に不整な所見があれば、生検は必須です。その判断は内視鏡の担当医の経験や能力、考え方によります。
また生検はそれほど危険な検査ではないので、むやみに恐れる必要はないと思います。

Wada-san さんのコメント...

>申し訳ございません、先生のコメントを拝見しお伺い致します。
>主人も同様に1センチ以下の胃の粘膜下腫瘍が発見され、胃カメラで生検を受けたようです。
>出血も相応にあり、大丈夫なのか心配しております。
>(粘膜下の組織はとれなかったようです)
>胃の粘膜下腫瘍の生検は通常行うのでしょうか。
>よろしくお願い致します。

上記のコメントにもありますように、生検は少なくとも1回は行うべきだと思います。それは粘膜下腫瘍と考えられても、胃癌であることもあるからです。また粘膜下腫瘍の組織が採取されることもあるため、その意味でも試みる価値はあります。
稀なことではありますが、生検後に出血が止まらないため、治療が必要となるリスクもありますが、可能性は低いと言えます。
大きさが1センチ以下であれば、通常悪性度の高い腫瘍である可能性は低く、年に1回(心配ということであれば半年に1回)検査で大きさの変化をみるだけで構いません。

Wada-san さんのコメント...

>先生、お忙しい所有り難うございました。
>大変参考になりました。
>心配性のため、色々と考えてしまいますが、
>「粘膜下腫瘍」生検をすることにより、
>播種とか転移などが起きることはあるのでしょうか。
>考えすぎかもしれません。

内視鏡(胃カメラ)で行う限り、通常は播種や転移はありません。
腹腔鏡や経皮的な生検など、漿膜側からの生検では播種のリスクが高いため禁忌となっています。
内視鏡的生検でも、万が一、生検針が腹腔内に飛び出るようなことが起きれば播種のリスクがあるかも知れません。
医療には不確実な要素が多分にあり、絶対にないこととは言えませんが、心配するほど頻度の高いものではありません。

huehukibar さんのコメント...

お忙しいところ、恐れ入ります。父(78歳)のことでご相談申し上げます。

今月2日夜、自宅で500ccほど吐血し、救急車で最寄の総合病院に運ばれ入院しています。救急で止血をしていただき、その際に胃カメラでみていただき粘膜でなく胃壁に腫瘍があるようだ、という説明でした。
5日(水)に、出血が落ち着いたのでもう一度胃カメラで見ていただき、胃粘膜下腫瘍と診断されました。4センチほどの大きさで、位置は胃の上部です。その後、レントゲンとCTでもみていただき、出血したこと、表面に潰瘍ができていること、などから、胃の部分切除術を勧められました。腫瘍の良悪は切除してから調べる、15センチから20センチ開腹して腫瘍の部分だけをなるべく小さく切除する、という説明なので、腹腔鏡手術などはできないものかと思い、お尋ねした次第です。
アドヴァイスをよろしくお願いいたします。

Wada-san さんのコメント...

4センチ大の胃粘膜下腫瘍で、出血を伴っていることから手術で摘出するという方針は妥当だと思います。
切除した腫瘍の病理学的所見により治療方針が決まるのだと思いますが、もし内視鏡生検により術前診断がつくのであれば、さまざまなオプションが考えられるかも知れません。
しかし、必ずしもそのようなことが可能とも限りませんし、このようなネットでの相談で詳細を知ることもできませんので、その点に関しては責任あるお答えはできません。
腹腔鏡手術に関しては、やはり、専門施設で行うべきものだと思います。
腹腔鏡手術と開腹手術は雲泥の差ではありません。
むしろ安全に腫瘍を切除することの方がずっと大事で、開腹になったからといって落胆する必要はありません。
どうか、現在の主治医を信じて治療に専念していただきたいと思います。

huehukibar さんのコメント...

和田先生

早速のご回答、ありがとうございました。先生に「開腹になったから落胆する必要はない」、と言っていただき、本人も、開腹することを納得できたようです。
主治医の先生を信頼して、手術をお願いすることにしました。

胃がんについてのサイトは多いですが、胃粘膜下腫瘍については少なかったので、大変参考になりました。
ありがとうございました。

Wada-san さんのコメント...

「主治医の先生を信頼して」というのがキーワードだと思います。

患者さんとの出会いにはいつも縁を感じます。
この縁を大事にすることが、良い医療を提供することになるのではないかと、最近は感じます。

多くの病気は、誰がやっても治る、または誰がやっても治せない、という一面もあります。
もちろん、手術でいえば、手術時間や、キズの長さ、入院期間が多少違ったりもしますが、最終的な結果は大きくは変わりません。もちろん少しでも短い方がいいのですが、何にこだわるかは医師によって違いますし、患者さんの好みも様々です。
だからこそ、信頼関係のもとに医療が行われ、その過程と結果を患者さんと医療チームが共有することが最善なんだと思います。

その意味で、人格的に信頼できない医師であれば、名声があろうとなかろうと、お勧めはできません。
また逆に、些末なことでいちいち医療チームを疑うこともお勧めできません。

俗にいうドクターショッピングをされている方や、前医がいかにひどかったかを一生懸命お話になる方にお目にかかることもありますが、残念に思います。病院と信頼関係を築くことができないままに病気と闘うのは大変なことです。

大病院から別の大病院にセカンドオピニオンに行くのも同じようなケースが多いように思います。大病院では通常カンファレンスが行われ、症例の治療方針が複数の医師の視点でチェックされています。スタンダードを外れた不適切な方針がまかり通る余地はほとんどありません。にも関わらず他の病院の意見を聞きたいということは、信頼できないということの裏返しかなとも思います。

中には未熟な医療従事者もいるでしょうけれど、きっとあなたのために一生懸命やっているはずです。どうか温かい目で見てあげてください。それは、他ならぬあなた自身の満足度を上げることにもなると思います。

きぃな さんのコメント...

お忙しいところご相談させていただきたいと思い、コメントさせていただきました。

弟(29歳)なのですが、今年に入り、高熱が出たため、緊急入院をしました。体には腹水、胸水が溜まっており、先日「胃粘膜下腫瘍(悪性)」と言われました。胃の裏のところに出来ているようです。

腹水等が溜まっているので、手術もできないといわれ、抗がん剤で腹水等が引くのを待つしかないといわれ、途方にくれています。

何か方法がないのかと模索中です。

何か方法がないかアドバイスをいただけたらと思います。よろしくお願いします

Wada-san さんのコメント...

きぃな さん
弟さんの急なご病気でさぞご心配のこととお察し申し上げます。
いただいた情報だけでは、的外れなお答えになるかも知れませんが、一般的なことも含めお話させていただきます。
胃粘膜下腫瘍にはさまざまな病気の総称です。たとえば脂肪腫(いわゆる脂肪のかたまり)や膵臓の組織など、治療を必要としないものも含まれます。悪性となるともっとも頻度が高いのがGIST(gastrointestinal stromal tumor)です。それ以外にも平滑筋肉腫や血管肉腫など稀なものもいろいろあります。
GISTは完全に取りきれるのであれば手術を行います。
手術で取り切れれば完治します。
逆に、僅かでも取り残しがあれば必ず再発します。
腹水の原因がGISTであれば、お腹の中にGISTが広がっていることを意味しますので、手術では取り切れません。
その場合は抗癌剤で治療します。
グリベックという飲み薬が代表的なお薬です。
この薬はよく効くお薬で、GISTを押さえつけることができます。
しかし、完全に消すことはできないので、飲めているうちはいいのですが、副作用などでお薬が飲めなくなると、GISTが大きくなってきます。
また長い間、薬を飲んでいるうちに薬が効かなくなることもあり、別の薬に変更することもあります。

GISTは特殊な病気で、薬物療法は治療になれた専門施設で行う方がいいと思います。
主治医の先生とよく相談して治療方針を決めてください。

きぃな さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
きぃな さんのコメント...

コメントへのお返事ありがとうございました。

病名が少し違っていたようで、「胃悪性神経鞘腫 腹膜播種 胸膜播種(疑い)」だったみたいです。

やはり、根治しにくい病気なのでしょうか?

ぶしつけな質問で、大変失礼だとは思うのですが、どこか、治療等を行っていただける病院はないでしょうか?

ネットで探しても、専門的なことが書かれており、難しく、どうしてよいのかわかりません。

よろしくお願いします。

Wada-san さんのコメント...

ご病気が胃悪性神経鞘腫 腹膜播種 胸膜播種だとすると
やはり根治は厳しいように思います。
医学専門誌を検索しましたが、症例報告もほとんど見られません。
手術を行うメリットは症状の緩和以外にはないと思います。
化学療法は標準治療といえるものはなく、何かするとすれば、「効果はあまり期待できないけれども試しにやってみる」という位置づけになると思います。
最近は、経験の豊富な医師が行えば、副作用でひどい目に合うことはないと思いますので、試してみる価値はありますが、結果に過度な期待はしない方がいいと思います。
いわゆる代替療法と呼ばれる治療法は、お金がかかるばかりで、期待できる効果はさらに低いものです。
ものによっては(漢方など)ひどい副作用がでることもあります。
免疫療法も、そもそもご自身の細胞に対する免疫反応ですから、有効性は推して知るべしです。
厳しいコメントになってしまいますが、根治を目指す以外に、家族としてしてあげられることを考える、という視点も、忘れてはならないことだと、医師としてはお話したいと思います。
残された大事な時間を、夢の治療を求めることで失うことは、おすすめできることではありません。
現在の担当医が、それなりの専門家であるなら、それを信じて、緩和も含め最善を尽くすことがよいのではないかと思います。

きぃな さんのコメント...

先生ありがとうございました。

うさぎ さんのコメント...

はじめまして。
お忙しいところ恐れ入ります。
私(30代女性)のことで、ご相談にのっていただければと思い、投稿させていただきます。

昨年末、勤務先の検診で胃粘膜下腫瘍がみつかりました。
総合病院で、超音波内視鏡、ダイナミックCTと検査を受け、大きさ19ミリ、筋層由来なので「GIST疑い」との診断をうけました。(生検は行っておりません)
エコー不均一がみられるものの、CTの結果は悪くないとのこと。
経過観察でよいが、心配なら腹腔鏡にて切除と消化器内科、外科の先生ともにそう判断なさいました。

せっかく小さいうちに見つかったのですし、エコー不均一も気になるため、増大しリスクが上がる前に切除を希望しております。

GISTは大きくなるのが遅い。生検にはリスクがあり、仮に行っても結果が得られる可能性が低い。そもそも良性かもしれない。
と説明を受けております。

やはり素直に経過観察にすべきでしょうか。
経過観察であれば、半年後に超音波内視鏡の予定です。

よろしくお願いします。

Wada-san さんのコメント...

> 経過観察でよいが、心配なら腹腔鏡にて切除
適切な方針の提示だと思います。

> 増大しリスクが上がる前に切除を希望
答えはひとつ、ではなく、ご本人のお考えが重要ですが、
至極まっとうなお考えだと思います。
小さいうちに切除すれば、キズも小さくて済みます。
最近は単孔式という手術が開発され、
お臍に隠れる傷だけで安全に切除が可能です。

> 半年後に超音波内視鏡の予定
今後は大きさの変化をみるだけでも良いと思うので、
わざわざ超音波内視鏡でなくともよいと思いますが、
やって悪いということではありません。

Wada-san さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Wada-san さんのコメント...

> 2センチと、私の19ミリとの違いが、
どこかで線を引かなくてはならないので
2センチということになりました。
20mmと19mmに大差はありません。

> 現在の病院は、GISTの症例はあまりお持ちでないとのこと。
> 切除は初回が何より影響すると理解
おっしゃる通りで、初回手術はとても大事です。
また、もしGISTだとすると、ある程度
経験のある施設でやるべきだと思います。
急いでやる手術でははないので、適切な病院を
選ぶべきでしょう。

理由に2つのポイントがあります。
ひとつは腫瘍の治療としての妥当性の問題です。
手術の手技、検体の取扱い、術後のフォローなど
専門的な知識をもつ施設のほうがよいのは
当たり前です。
もう一つは低侵襲性と機能温存です。
同じ取るのでも、腹腔鏡や単孔式手術の
経験が豊富なら、ちいさなキズでできます。
また噴門や幽門の近くの腫瘍でも、
胃の機能を残した手術に取り組む施設もあります。

手間をかけても、専門施設でやる方が
いいのではないでしょうか。

うさぎ さんのコメント...

丁寧に解説いただき、ありがとうございました。
大変よく理解できました。

安心して手術を受けられるよう、専門期間を受診したいと思います。

本当にありがとうございました。

love さんのコメント...

初めまして、御相談に乗って頂ければと思い投稿します。

今月胆石症による胆のう全摘出手術を受けた際の胃カメラ検査で、食道近くに2、5cmほどの粘膜下腫瘍があると云われました。
胃カメラで見た時に食道を抜けた当たりにでこぼこした小さな出っ張りが見受けられ、後にプリントした画像でも確認しました。

医師の話しでは粘膜下腫瘍はポリープのように簡単には取ることはできず将来私が手術する場合は大きさもある為切除した部分は穴があいた状態になるのでそこを食道に繋ぐようにするので少し面倒な手術が予想されると云われました。図で説明して頂きましたがこの場合腹腔鏡での手術は無理そうです。

ただいまの所は腫瘍が大きくなっていないか半年に一度の胃カメラで経過観察ということなのですが、今通っている病院は個人の病院なので粘膜下腫瘍の手術経験がどれだけあるか不明で、万が一将来手術となった場合手術の為に転院することに不安な気持ちもある為今後経過観察をそのまま同じ病院でするべきか、それとも以前に大腸ポリープ切除をした際にお世話になった近隣の大学病院の消化器科へ行くか迷っています。

また粘膜下腫瘍と云う聞き慣れない言葉に戸惑いもありどう考えを持てば良いのかわかりません。
また私の場合大きさもある為経過観察をどのように捉えれば良いでしょうか?アドバイスいただければと思います。

Wada-san さんのコメント...

loveさんの
このページをしばらく見ていなかったため
お返事が遅くなり大変失礼いたしました。

食道と胃のつなぎめ(噴門といいます)に
できた粘膜下腫瘍は、施設により治療方針に
かなりばらつきがあります。

一番ふつうなのが噴門側胃切除といって
胃の食道側の1/3程を切除する手術です。
腹腔鏡でもできる手術ですが、どこの
病院でもできるというものではありません。
この手術では食道と胃をつなげる
(吻合といいます)必要があり、
粘膜下腫瘍の手術のなかでは、大変な
部類になります。
しこりだけを切り取れればいいのですが
噴門の近くでは、それができないことが
少なからずあります。

最近は、内視鏡と腹腔鏡が連携して
つまり、胃の中と外とで内視鏡医と
外科医が協力し合って行う手術が
登場しています。
しかし、専門的立場からみて
問題となるような方法を行うケースもあり
やはり、粘膜下腫瘍の手術経験が豊富な
施設で手術を受けるのかベストだと言えます。

大まかにいえば、
2センチ未満は経過観察
2~5センチは腹腔鏡手術
5センチを超えるものは開腹手術
となります。
(実際はケースバイケース)
loveさんの場合は、手術を検討すべき
段階にありますので、粘膜下腫瘍
あるいはGISTの症例を多数手掛けている
施設で検査と治療を受けるのがいいと
思います。

消化器科よりは消化器外科の方が
いいのではないでしょうか。

rena さんのコメント...

初めまして。
突然申し訳ございません。主人(42歳)の事でご相談させて下さい。
ここ数ヶ月朝の吐き気が続き、先週近医の内科で胃内視鏡検査を受けました。
結果は吐き気の原因は判らないが、胃粘膜下腫瘍(2cm)が見つかったとこの事でした。
2cmなので経過観察で年1回の内視鏡検査を勧められたそうなのですが、最近食欲も無くなって余り食べれない。と本人が言っています。
本当に年1回こ検査でいいのか、他の病院に受診した方がいいのか。心配しています。
腫瘍マーカーでは良性、悪性の判別は出来ないのでしょうか?

Wada-san さんのコメント...

rena さん
いろいろとご心配ですね。

> 2cmなので経過観察で年1回の内視鏡検査
粘膜下腫瘍に関してはそれで大丈夫です。

> 最近食欲も無くなって余り食べれない
むしろ問題はこちらですね。
2cmの粘膜下腫瘍が原因でこのような症状がでることはないので
別の原因を探した方が良さそうです。
この件に関してはインターネットで解決できることではないので
病院で精密検査を受けるべきだと思います。
内臓の病気かもしれませんし、うつのような心の問題かもしれません。

> 腫瘍マーカーでは良性、悪性の判別
進行した癌の症状として食欲がないのであれば腫瘍マーカーが上昇するということはあるかも知れませんが、腫瘍マーカーだけで、良性か悪性かの判断はできません。
癌でも正常値のこともありますし、癌でないのに高く出ることもあります。

rena さんのコメント...

お忙しい中、返信頂きありがとうございました。
胃粘膜下腫瘍については少し安心しました。

元々大食漢の主人なので、食べれないと言う事がなかったので非常に気になっていましたが、うつや他の内蔵疾患もあり得るのですね。
今度精密検査に行ってみたいと思います。
ありがとうございました。

momo さんのコメント...

コメント失礼致します。36歳女性です。一ヶ月程胃の不快感があり、昨日初めて胃カメラ検査を受けてきました。結果、小さいポリープ一つと2センチ弱の粘膜下腫瘍があると言われました。どちらも良性との事でしたが、不安で仕方ありません。特に粘膜下腫瘍がもっと大きくなるかもしれない、悪性に変わるかもしれないという不安です。半年後まで経過観察と言われましたが、私は早く切除してほしいぐらいです。
今まで全く病気をした事がなく、初めての検査で異常ありと言われパニックになっています。
胃の不快感は続いていますし、半年後まで何もしなくて大丈夫なのでしょうか?

Wada-san さんのコメント...

胃粘膜下腫瘍のガイドラインでは、2cm以下で悪性所見がなければ、経過観察となります。
半年後に再検査で、大きさの変化を確認する、というのは標準的で適切な対応だと思います。
癌ではありませんので、急に変化したり、何か取り返しのつかないことになる可能性は極めて低いと言えます。
とはいっても、心配ということであれば、その旨主治医に伝えて、例えば3か月後に再検査、というのもありだと思います。
また追加の検査として、CTを取るのも良いかもしれません。
胃の粘膜下腫瘍の精密検査として、超音波内視鏡、穿刺吸引生検法というものもあります。

なお医療においては、稀な例外的なこともあり、また実際に内視鏡の写真を見たわけではないので、
ここで確実なことをお伝えすることはできません。
基本的にはface to faceでの診療をお勧めします。

momo さんのコメント...

そうですね、半年後ではなく三ヶ月後に再検査をしてみようと思います。その際にCTまで取ってもらえるか、主治医の先生に話してみます。ご返答頂き、どうもありがとうございました。

tomm さんのコメント...

失礼します。主人(43)のことでご相談させて頂きたくコメント致しました。
2月に受けた健康診断のバリウム検査の結果で[胃穹窿部隆起性病変]となっており、再検査で胃カメラを入れたところ担当医師より「1cmの粘膜下腫瘍が見られる。半年後また見せに来なさい」と告げられました。本人はというと特に自覚症状もないようで、さほど気に留めていないようですが 実母を悪性リンパ腫で亡くしている私は、腫瘍と診断され気が気ではありません。
半年の間に急激に悪化する危険性はないのでしょうか。また、次回の診察までにどの程度腫瘍が大きくなっていれば危険だ、というようなラインはありますでしょうか。宜しくお願い致します。

Wada-san さんのコメント...

tommさん
2017年4月8日 10:17 に書いたコメントと全く同じですね。
基本的には半年で問題ありません。
大きくなるものは精密検査・治療が必要です。