2011年3月6日日曜日

患者さんのご家族からメール

「きみが外科医になる日」
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062165767.html
を読んで下さったとのことで、その感想をお知らせいただきました。

ご尊父様が当院で胃切除を受けられたそうです。

≪以下引用≫
先生達は沢山の患者さんに手術をしているので、流れ作業のように
手術をこなしているだけかと思いましたが、「休日でもいつも患者さんが
気になる」等々を読んで、患者さんに対して先生達はそこまで親身に
思ってくださっているのだと分かり、患者の家族である私はとても嬉しく、
ありがたいです。
≪引用ここまで≫

我々も人間なので、限られた時間で大勢の患者さんをみなければ
ならないという制約の中で、流れ作業的になる面もあるのは確かです。
特に外来診療はそうなりがちなので、心苦しいところです。
しかし、我々の仕事の目的は利潤をあげることではなく
患者さんを治療をすることなので、患者さんが良くなることを
第一に考えるのは間違いありません。

今の世の中、家族が食べていくので精一杯という人達がたくさん
いらっしゃる中で、決して贅沢ができるというわけではありませんが
生活を考えずに、やりがいを持って仕事に取り組めるということは、
とてもありがたいことだと思います。
また、日々臨床に取り組む中で、困っている方から直接感謝される
ということも、辛い仕事を続けていけるモチベーションとなっている
ことも確かです。

我々医師は、飛行機でいえばパイロット、オーケストラでいえば指揮者ですが
現代の医療は、チームとして行われているものです。
飛行機を整備する人、baggage claimのターンテーブルの奥でスーツケースを並べる人
などと同じように、病院にもたくさんの縁の下の力持ちが働いています。
病院食を準備してくれる人、病院で事務作業をしている人、
我々医師に最新の医療情報を伝えてくれる人(MRさん)、
医局でいろいろな作業をしてくれる人たちなどなど。
また間接的ではありますが、医薬品の研究をしている人や、
病院に電気を安定供給してくれる人たちだってとても大事な
役割を担っていると思います。
(慶應病院の入り口の花屋さんの下あたりに大きな変電所があり
ここでも、目に見えないけれど、活躍している人達がいます)

そのような人たちへの感謝の気持ちも忘れてはいけないと思うし
社会を支える様々なお仕事の人たちもプライドをもって仕事に取り組んで
欲しいなと思います。

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